2014年2月24日月曜日

Chrome 33:U+2001も全角幅にならなくなった

前の話の続きです。Chrome特有のフォントの挙動について、他のケースも見てみました。

「Lucida化」 によってArialがTimes New Romanらしき字形に変わる現象も起きなくなっていました。


また、これまでChromeでは合成が起きなかった文字で合成が起きるようになっていました。下図は全角の英字とダイアクリティカルマークU+0301の組み合わせです。


要するに上の2つの例はIEと同じ挙動になっていました。

一方U+2001のケースはU+2588と同様で、全角幅にはならなくなりました。


もっともU+2588とは異なり、これには対処のしようがあります。
Windows XPは間もなくサポートが終了します。StatCounterで国内のシェアを見ても、既に10%を切っています。XPを考慮するのをやめれば、U+200Xの空白文字はIEでArialにしても問題なくなります(XPでは豆腐)。
上のケースもU+2001をArialに隣接させることで、IEの表示幅をChromeに合わせることができるようになります。つまり元のゴシックより少し短くなりますが。

ダイアクリティカルマークを使ったケースで、Chrome 33になっても変化がなかったものもありました。下図はひらがなと合成用半濁点の組み合わせです。


ただし上の図のU+2501を、例えばU+2500に変えても(Lucida Sans Unicodeでなくても)結果は同じでした。この挙動は「Lucida化」とは別の問題だったようです。

フォント変化ではありませんが、書式制御文字による左右反転も変わりないようです。下図はこれを利用してChromeでの幅の縮みを補完する例です。


「Lucida化」と呼んでいた現象はおそらくバグで、それが修正されて起きなくなったんでしょう。この左右反転はIEとChromeどちらが正しい挙動なんですかね。

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